賃貸マンションの成功の要素として、都心で駅から徒歩10分以内という伝説がありますが、
今回ドムスデザインがデザインさせていただいたマンションは千葉県 矢切。
覚えていらっしゃいますか? 細川たかしの♪「矢切の渡し」♪♪
そうなんです。その矢切なんです。

北総線、矢切駅から歩いて7分。日本橋から電車で30分程度なのですが、都内から千葉県に入るので
賃貸希望の都心エリアからは少しはずれ、しかも3月になっての竣工で72戸の新築賃貸といったら苦戦するのを覚悟しました。

ところが募集開始から2週間で全室完売です。

場所が悪いからと言い訳にせずに人気のマンションは造ることができるのです。
今回つくづくそれを感じました。

ではこのマンションの何が入居者をひきつけたのか・・・。
それを解説したいと思います。

まず一つ目は全体のコンセプトです。
通常の賃貸マンションは羊羹型と言って食べる羊羹を切るように
南側にバルコニー、北側に廊下をおいて部屋をシンプルに切っていきます。
共用部分など作れないので隣は何をする人ぞ・・・。
住人同士のコミュニケーションもありません。
その結果淋しいマンションが生まれます。

このマンションでは、入口に共用部分のカフェを設け、廊下を吹き抜けにして繋いでいます。
玄関の手前からカフェを感じることが出来、入居者は自由にここを使うことができます。

もちろんカフェすることやここで仕事をすることも可能。
カフェの奥にセキュリティがあり、オートロックで入ります。
その先にはヨーロッパの映画に出てくるような螺旋階段、吹き抜けが現れます。

外のような内のような空間を歩いて部屋にたどりつくのですが、
壁の色彩が折々に変化し、目が飽きることがありません。廊下のタイルも1階はポップ、2階はナチュラル、3階はダンディと変わっていきます。どの風景を切り取っても楽しくてワクワクする。
そんなデザインがお出迎えするのです。

 赤いキッチンのあるカフェ。これから家具やアートが入ります。